高次元の存在となった神すら死ぬ時代が訪れた。

世界は瞬きをするごとに変わり、常に不安が誰かを苛む。
トリガーが何だったのか今ではもうわからない。
神子たちはその中でも人々を救おうとするが、無情にもPC1は任務に失敗し、タイタン神群に鹵獲（ろかく）された。

連れてこられたのは、タイタン神群の中でも科学派が集う研究所・天工造化院（てんこうぞうかいん）だ。

時を同じくして、別件でミスを犯した魔人PC2もこの研究所へ招集された。結果だけ言えば、PC1とPC2は血を交換され、実験を受け続けている。

拒否反応、異常な再生能力、死と生の狭間——そして同期する精神。
本来なら敵対者である2人だが、同じ地獄においては、奇妙な共闘精神が芽生え始めていた。